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【天蓋花】SS/Halloween(過去WEB拍手お礼)

Halloween――【天蓋花】人物・Story紹介

「……??」
 路頭に立ち尽くし、黒鳳蝶(くろあげは)は目をしばたかせる。

 智汐(ちしお)から普段通り、お遣いを頼まれ街へ出ると――そこにはオレンジや赤、茶色等の鮮やかな色を着飾った、いつもとは違った光景が広がっていた。確かに、昨日までは平凡な街並みであったというのに。
 首を傾げ店に近寄ると、大きなカボチャがいくつも並べられている。そのカボチャには、顔をイメージした穴が開けられていた。
「これは……なに???」
 珍しそうにカボチャに触る黒鳳蝶に、いつも優しく声を掛けてくれるおばさんが、店から顔を覗かせ、言った。
「あら、黒ちゃんは≪ハロウィン≫を知らないの?」
「はろうぃん???」



*****

「智汐っ! 智汐ーーーーっ!!」
 ドタバタと騒がしく、買い物から帰って来た黒鳳蝶が俺の元へやって来た。レポートの〆切が漸く終わり、ソファで仮眠を取っていた智汐はダルそうに起き上がる。
「そんなに大声出さなくても聞こえてるって……って何だ、その格好は」
 出て行く時は確かに普通の着物にマフラー姿であった黒鳳蝶が、何故か今は奇妙な格好をしている。――西洋の魔女が被るような黒い帽子に、黒のローブ姿。そして片手には箒を携えながら。
「えー……っと……、Trick or treat!」
「……は?」
 思わず間抜けな声を出してしまった智汐に再度、黒鳳蝶は必死で言う。
「Trick or treat!」
 あぁ、そうか、と。寝て起きたばかりの智汐は、間を置いてから、漸く理解した。
「ハロウィンか」
「うんっ。 店のおばちゃんが、『はろうぃん』には、こーゆーの来て、これ言うと良いって言ってた」
「あー……そうだな……、ちょっと待ってろ」
 わかった!と言って、ソファにボスっと座る黒鳳蝶をおいて、智汐は気だるげに頭を掻きながら、台所へ向かった。

 数時間して、漸く智汐はそこから出て来た。何かをしていた智汐に待ちくたびれ、黒鳳蝶は黒いソファに項垂れていた。が、その智汐が持って来たものを観ると、飛び起きた。
「パンプキンパイッ!」
「ハロウィンの意味、解ってないんだろー?」
 苦笑しながら、智汐はパイを乗せた皿を机に置く。黒鳳蝶は目を輝かせ、うんっ、と答え、智汐を追って――寧ろパンプキンパイを追って、机にと着く。
「そっか……じゃ、黒鳳蝶は『Trick or treat!』の意味も知らなくて言ってたんだな」
「うん、おばちゃんが『言ってみてからのお楽しみよ』って」
 家に材料や菓子等が何も無かったら言い損だったけどなぁ、と心の中で思いつつ、智汐は、またもや苦笑した。
「お前の世界では無いのか? ハロウィン」
「うん」
「(まぁ、普通は『自分が来た所が"地獄世界"』とか言ってる時点で、ハロウィンなんか無いよな……)」
「で、はろうぃん、って、何??」
 行儀良く「いただきます」と言い、パンプキンパイを頬張りながら問う黒鳳蝶。
「まぁ――……、簡単に言うと前夜祭? この季節、日照りの時間が短いだろ。昔の人は悪い霊魂がこの時を待って、蘇って来るって信じてたんだ。だから、人間は黒鳳蝶がしているソレ――"仮装"をすることによって、家の周りを徘徊する悪霊を追っ払っていたんだよ。『Trick or treat!』は、悪霊を追っ払う為に仮装した子どもが、何かくれないといたずらしちゃうぞ~って、近所の人からお菓子を貰いに行く、そんな行事かな」
 紅茶を飲み、一息吐くと、智汐は言った。
「へー……あっ! そういえば、店のおばちゃんが智汐にも仮装道具をね――」
 そう言い、黒鳳蝶は買い物袋をゴソゴソと探る。
「はい」


――暫しの、沈黙。

「は?」
 手渡されたのは黒い猫耳だった。唖然とした智汐から発せられた、本日二回目の間抜け声。
「……何で猫耳なんだ」
「おばちゃんが智汐の猫好きを考慮して」
 きょとんとした表情で、即答する黒鳳蝶。
「いや、だからって……それに、俺が好きなのは耳じゃなくて――や、耳も勿論好きだけど、猫一匹丸々だ。ついでに普通さ、ハロウィンなら猫耳じゃなくて狼耳とかじゃないのか?」
「えー……だって“魔法使い"って言ったら家来が黒猫って、決まってる。こっちの世界の本で読んだ」
「えー…って……いや、だからそんな決めなくても……しかも家来って……」

 最近は完璧、黒鳳蝶は自分のことを遊び相手だと認識してるな、と。苦笑しながら智汐は、ハロウィンの日のティータイムを過ごすのであった。



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二人の実年齢、二歳しか違わないのになぁ。
……文章てやっぱ難しい。拙い文章で申し訳ないです。小説、学びます……。
あー……ヘタだな、と思いながら暖かく見守ってやって行って下さい……。


***2006.10.31***
WEB拍手お礼

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相当古いのですみませんー(´・ω・`;)
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【天蓋花】Story/人物紹介【1】

――数年前。


とあることから死の淵を彷徨い、開かれた冥界の狭間――≪冥樹の狭間≫に引き込まれた人間・宮部智汐(みやべちしお)は、そこで一つの“光”に出会う。

その光に導かれ、何とか現世へ戻ることが出来た智汐は、その日から、人であったものや、人のカタチをしたもの――“ナラズモノ”を見ることが出来るようになった。


一方、赤蛇使いの煉獄(れんごく)に襲撃され、誰よりも待ち望んでいた<大人の姿を得る儀式>を受けることが出来なかった少年・黒鳳蝶(くろあげは)。



光として奪われた自分の半分(力)を失った黒鳳蝶は閻魔から、煉獄を滅ぼす為の“自分にしか出来ない”使命を受け、現世へと、降り立とうとしていた。



大人の姿を取り戻すには、そして暴走した煉獄の魂を滅ぼす為に残された方法は、総ての策を打ち砕かれた中で

一つしか、なかった。





見ず知らずの自分に優しく接してくれた“彼”を犠牲に
自らの器(カラダ)と魂、そして紅い世界で唯一優しくしてくれた人を救うか


それともその道を外れるか――





偶然に出遭った二つの魂は
自らが抱えるそれぞれの“恐怖”に抗いながら
更なる残酷な運命が巡ることを知らずに


世界へと呑み込まれてゆく





天蓋花――Tengaika――



天蓋花】より。
普通は『てんがいはな』と読みますが、この作品は響きが良い『てんがいか』とわざと読みます。
因みに、『天蓋花』は『彼岸花』の別名。



■宮部 智汐(みやべ ちしお)

 19歳、♂。人間。
 ある事件で死の淵をさ迷い続け、それ以降ナラズモノ等が"観えて"しまう体質に。 その為、カウンセラーに通いつつ、大学へ通う。

 猫が好きで独り、アパートで猫数匹と暮らしている。
 自分から進んで人に関わろうとしない。 だが一度関わると、(彼自身はあまり気に止めてはいないが)他人から観ると世話焼きな所も在る。
 自分の傍に人がいたければいればいいし、別に自分から他人に依存する訳でもなく。 ただ、必要とされれば、戸惑いながらもある程度付き合ってくれる。 アッサリな性格。
 黒鳳蝶が来て、『助けてくれ』と言われてから、(顔や感情に出さないが)求められたことの嬉しさと懐かしさで、付き合うようになる。
 黒鳳蝶にとって、兄的存在。たまにオカン。ある程度、『コイツは大丈夫だろ』と構わない時もあるが、内心は結構黒鳳蝶のことを心配している。決して上から見て言葉を発しているのではなく、本当に黒鳳蝶を心配して、そして彼の気持ち優先で考えてあげているからこそ、時々きつく言いつけることもある。
 家族という温もりを忘れていた智汐は、黒鳳蝶や真赭たちといる中で、この温かくて大切なものを自らの手で守るには、どうしたらいいのだろうか、と考えてゆく。

 色素が元々薄く、瞳が茶色い。それに加えて目つきが生まれつきあまり良くないが為に、不良と誤解されることも屡々。そのことを少し気にしている。
 辛いものが苦手。


■黒鳳蝶(くろあげは)

 実質年齢17歳、♂。地獄種と人間のハーフ。妖蟲使い。
 一族、そして両親、現・閻魔を誇りに思い、育って来た。――両親・周囲の本意を知らずに。
 誇り高き一族の刻印を失った挙句、大人の姿を得る儀式を行えなかった魂。 その為、未だ子供の姿でいなければならないという事と、結界術一つしか扱えなくなってしまった事に、強いコンプレックスを抱いている。

 基本的に裏表がなく、何事もストレートに話す。結構面倒臭がりだが、何気に隠れ努力家。現世では少しズレた考えを持っている為に、完全に子供呼ばわりをされている。
 猫と蛇が苦手。好きなものは栗(食べる方)。

法具・符・簡易召喚・結界
形見の独鈷(法具)を刀に変化させ、戦うことが出来る。


■煉獄(れんごく)

 20代、♂。純潔地獄種。赤蛇使い。
 黒鳳蝶のように、子供である黒鳳蝶にとって一番の苦痛になるもの(=中盤~終盤の真実)を"隠されて"育てられたのではなく、煉獄の場合は小さい時から、"見せ付けられて"育って来た。
 だから彼は、その苦悩と苦痛を自らの心と現実から立ち向かえなくなっていた。
 立ち直るとか、そんな範囲の出来事ではなく、統べてを憎しみ、それを消して行くことでしか、自分を救うことが出来ない。――逃れたい一身でそう、思ってしまった。
魂喰いを復活させることなど、本当はどうでも良かったのかもしれない。ただ、それを理由にしながら、彼も黒鳳蝶や智汐同様、自分が何処に在れば良いのか解らなくて、足掻き続けていた。足掻くことの苦しさを知っているというよりは、先が見えなさ過ぎることが多すぎて(ただし不安を感じているわけではない)、そのまま突っ走ってしまったキャラ。


■花篭(はなかご)

 ?歳(煉獄、青藍より年上)、♀。煉獄の傀儡(かいらい)の半妖・女郎蜘蛛。
 嘗て、夫殺しの罪で幽閉されていた処を、煉獄に救って貰った(煉獄にその気は無かった)事が在り、その事で煉獄を慕うようになる。
 煉獄が自分の総てで、彼にしか慕わない。その為、嫉妬という感情を強く抱き、同時に他人に対して悪女になる。
 煉獄が酷く憎んでいる黒鳳蝶を消そうしているが……


■青藍(せいらん)

 10代後半、♀。純潔地獄種。
 若いながらもしっかりとしており、現・閻魔(―)の右肩を務める程(自ら志願した)。“純血”でないものを酷く嫌っている為、表情をあまり表に出さない彼女だが、黒鳳蝶や花篭に対しては感情を剥き出しにすることも屡々。
 目の前から忽然と姿を消した空戯に裏切られたのだと思い悩んで、純血ではないものを憎むようになった。だが真赭に対しては、本当の姉の様に接している。青藍から見たら、真赭は少し頼りない姉、という見方である。花籠に対しては、彼女が振り払われても煉獄のことを思い続けていられることに、少し嫉妬をしているのかもしれない。



もっとキャラがいますが、今回は此処まで。
取り敢えず商業で取られた作品ですので(その時は体調不良等でお断りしてしまいましたが;)、どこまで公開していいのかな、と。
そのうち、同人でやりそうです。編集出来たらボイスドラマとかで。シナリオ等は既にありますので。

tengai450top01.jpg
左から、黒鳳蝶(大人姿ver.)、修羅、黒鳳蝶(子供姿ver.)、智汐、煉獄。


▼イメージイラスト等

pixivにも何枚か大き目画像を置いてありますので、よろしければ。


ゆっくりでいいから企画に付き合ってやるぜ! って方がおられましたら、御連絡下ると幸いです(つω`*)

| 物語 | 05:05 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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【同人】で、今回の本の内容。

『知ってるか? ――この世界に昼と夜の存在が生まれ、時を互いに喰らいあいながら、世界と呪術が構築され、そこに人とディ・アヴァルが生み出され、殺しあう、本当の理由』

竜族の長の座を引き継ぎ、そしてある「契約」を交わす代わりに、禁じられていた力を使い、蒼竜を助けることを受け入れた竜王。

数百年、時を経て、
竜王と、蒼竜の、それぞれの『想い』と『決意』――

自ら(蒼竜)を蘇生させるために己の『名』を捨て、この世に魂を残した竜の王・百華。
一生、再度灯されることのない、百華の、一族に捕縛されたままの本当の感情。
そんな彼に、蒼竜は。


『――彼には昼が見えないのだ。わずかな星の光と、限られた形にしかなることの出来ぬ月しか見えない……至極哀しい夜という名の、存在――』


おまけ漫画は、金獅子が竜王と出会った頃の話。
ちびっこ獅子と、天然竜族青年竜王のちょっとした小話。


【舞イ散ル華ノ、刹那ノ時ニ――】


*****


うえっ。
私文章超絶苦手なんだ……orz

取り敢えずネタバレになりそうでもっとネタがあるとこまで投下。

ものっそファンタジーですな。
ええ、起源とか、根源とか、ちゅうに大好きですから。書いてて楽しい。
読むのも観るのも好き。

りゅうこの本名は【ひゃっか】=【百花、百華】で、【華ノ王】という意味。
だからあんな人。


間に合わなさそう(手的に)。
内容的には省けばいいんだ……続きにすればいいんだけど。
でも手作業と寝れないという思考とが脳内で戦闘してて死にそう。


この話、本編無印アクエルドとエンペサールと最終にかなり関わる話。
あと持ってない方に申し訳ない感たっぷり本ネタなんですけど、
アデルとユリシーズの云々の、【人間とディ・アヴァルの王】の話に関わってくるネタです。

伏線引きまくり……



また明日病院なんで、お先に失礼しますーん。
手使ったからまた絶対怒られる……

ねて、みせる!!
(また数日ほぼねてない)



▼人によってはネタバレ

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| 物語 | 22:56 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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